晴れ女
バタバタと、降りて来た女の人皆綺麗。

しかも何となく慎吾と似てる。

ウェーブがかった茶髪のセミロング。
ショートで金髪。
ストレートロングの眼鏡をかけている人。


皆目が大きくて色が白くて。




「お腹空いてない?」

「ひゃっ……」

玄関で呆然とする私の手を掴み、三人の女の人に囲まれ、あれよあれよという間
にリビングに連れて来られた。


「ゆっくりしてってね!あ、泊まるんでしょう?後で私の部屋着貸してあげるね」

「いつから付き合ってんの?慎ちゃんバカでしょ?」

「今日花火大会だったもんね。慎吾に沢山買って貰った?」




ソファーに座らされた私の前に、質問をぶつけながらも手際よく料理が並んでいく。


ちょっとこれはさすがに入らないんじゃないの?
と思ったけど、箸の数を見ると女の人達も食べるみたいで。
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