晴れ女
「寂しい?」

扉の向こうに投げ掛ける。

家は普通のサラリーマン。
両親共働きだけど、会いたいと思えば会える。


親がウザイとかそんな時もあっても、離れて暮らすなんて想像出来なくて。
素直に聞いてみた。



だけど……返事は返って来ず。


私が着替える音のみが耳に届く。



……何かまずかったかな。


最後にハーフパンツを履くと、何事もない顔をしてようと、ドアノブに手をかけた。



てか私素直に着替えたけど。
泊まる気満々だと思われないか?!

慎吾に対して安心感があるとはいえど甘えすぎじゃない?


そんな事を考えながら扉を引いた。
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