晴れ女
「慎吾が私に構うのは面白半分だからなんでしょ?!」



止まらなかった。
全てを見透かされてる気分に、話してる声も、ここが慎吾の家だという事も忘れ。

最後は叫んでる様な言い方になり、自然と涙が溢れてきそうになる。



「振り回されて、それでも馬鹿みたいに笑う私が可笑しく……」



その時――


ドン!と慎吾が机を叩いた。



「可笑しくねえ!!!!」




――張り上げられた声にビクッと思わず肩が上がる。





「惚れた女を気にして何が悪いんだよ!!」
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