晴れ女
慎吾を始め、家族のみんなの明るさが今の私にとってかなりの救いになった。


「また遊びにおいでね!」

「慎ちゃん居なくても来ていいんだよ?」

「陽菜ちゃん今度一緒に買い物行こう!」



着替えを貸してもらい、玄関を後にする時。

みんなでずっと手を振ってくれてた。



「今度慎吾が居ない時本当に遊びに行こうかな」


家まで送ると言ってくれ、隣を歩く慎吾に言い放つ。


「俺これから毎日真っ直ぐ帰ろうかな」


そう言って白い歯を見せて笑う慎吾を、凄く眩しく感じた。


ありがとう。



一晩で何回思ったのか分からない。


――同時に……ごめんなさい、と。
何度浮かんだかも。
< 213 / 394 >

この作品をシェア

pagetop