晴れ女
変化していく
「上がってく?」
「襲っていいの?」
家の前まで送ってくれた慎吾は最後まで笑顔だった。
冗談を言うのもきっと凄く気を使ってくれてる。
何があったのかも分からないのに。
慎吾の気持ちを聞いてからより優しくなった様にも思えて。
慎吾の背中が見えなくなるまで見送るつもりだったのに、帰れないって笑われて先に玄関に入った。
家には家族みんなが揃っていて、ただいまとリビングに声をかけてから部屋へと足を運ぶ。
――明日……服返さなきゃ。
部屋着に着替え、服を脱ぎ階段を降りる。