晴れ女
脱衣場にある洗濯機に服を入れてスイッチを入れると、ちょうどお兄ちゃんが扉を開けた。


「わ!!びびった!」


私が居るとは思わなかったみたいで、大声を出し目を丸くしている。



そこまで驚かなくても……
さっきただいまって言ったんだし。



「陽菜、幽霊みたいだぞ……?」

「失礼過ぎるんじゃないのそれ。私昨日寝てないから寝るってお母さんに言っといて」



お兄ちゃんの”分かった”の声を背中に受け、部屋へと戻る。




――バタン……


部屋の扉を閉めてベットに近付くと、そのまま倒れ込んだ。
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