晴れ女
次の日。


朝陽は迎えに来なかった。


それさえも涙が溢れて止まらない。


やっと泣き止んだのは9時前。

鏡を見ると、とても外には出られない顔。



自分のひどい顔を見て少しだけ落ち着きを取り戻し、皆が出払ったリビングに向かうとお茶を二杯一気に飲み干しソファーに腰を下ろす。



一日ぐらいいいよね。
じゃなきゃ体が……心が持たない。


テレビを付けてボーッとしている私。



だけど。

しっかり携帯は持って来ている。



朝陽の事は諦めなきゃ。

そう思うのに。
今日休んだ事を心配して欲しい自分が居て。
< 217 / 394 >

この作品をシェア

pagetop