晴れ女
徐々に


――――――――
――――――
――……




「おっはよー!」




次の日。

教室に入ると既に席に座ってた佳奈に近付き背中を叩く。



「おはよ……って!あんた……」




私の顔を見上げる佳奈は目を見開き驚きの表情。



「そんな……幽霊じゃあるまいしそんな顔しないでよ。似合うっしょ?イケメン美容師にアドレスまで貰ったし!」





――背中の真ん中辺りまで伸ばした髪はもうない。



「思い切ったわね……」


「可愛いって言ってよ~」




肩よりも少し上の顎下ラインで揃えたミディアムボブ。


短い前髪はどうしようもなかったけど、真っ黒だった髪は明るい茶髪に色を抜いた。
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