晴れ女
「陽菜ちゃん俺は~?」

おどけた風に口にする慎吾。



「慎吾おはよ。ねえ可愛い?似合う?」


「似合う似合う!めちゃくちゃ可愛い!」




朝陽が少しずつ。ゆっくり近付く。




「でっしょー?昨日美容師にアドレス貰ったぐらいだしー。めっちゃくちゃ誉められた~」


「何それ陽菜ちゃん!俺聞いてない!」



朝陽との距離が縮まる。
心臓が痛い。





「言ってないもーん!ねえ、朝陽!可愛い?変じゃない?」


後の席に鞄を置き、間近で視線が絡み合う。
< 241 / 394 >

この作品をシェア

pagetop