晴れ女
私のせいで二人の関係がギクシャクするのは嫌だと思っていた。


昨日佳奈に聞かなければ全く気付かなかったと思う。



よくよく見ると、左頬に若干の痣がある様にも思えるけど何も知らなかったら分からないレベルだ。



――何らいつもと変わらない火曜日。



変わったのは私の見た目くらいなもんで。

朝陽に笑いかける顔もきっと引きつってはいない筈だし。




昼休みになると、佳奈が呆れた表情を浮かべ近付いてくる。


「あんた昨日と別人過ぎ」


はあ……と、溜め息混じりに私の前の席の椅子に座った。
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