晴れ女
アイスを出してもらい、お母さんも交えて話しに夢中になってた。


「前は前で可愛かったけど今は”今風”だよね!」

「薫……それ前は”昔風”って聞こえるよ」

「仕方ないよね。まだ中学生だから」

「姉ちゃん達こそもうおばさんに片足突っ込んでるじゃん」

「はあ?!」

「泣かせてやろうか薫ちゃん」

「あらあらあら、アイス溶けちゃうわよ早く食べてねー?」

「あははははははっ」



凄くほっとする空気。

端から見ても分かる。こんなにも暖かい家族に囲まれて育った慎吾だからこそ。


あんなに自然に人を思いやる事が出来るんだと。
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