晴れ女
「女の子より可愛いって反則だよね」


「何言ってんの陽菜ちゃん」


ははっと笑って首からタオルを取り。
私の方へ目を細めて微笑みを浮かべる。



「隣。座っていい?」



――ドキドキが止まらない。

首を振ることが出来ずに硬直する私に、慎吾は笑みを浮かべたまま私の隣に座った。



「陽菜ちゃん……」




囁く様に口にする慎吾にゆっくり目を向ける。


あ……


自然と慎吾の手が髪に伸び上から撫でられた。
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