晴れ女
「じゃあな」


「うん。バイバイ」



教室で話したのはその日はそれだけ。




違和感を無くそうとするからいけないのかな。

無視する訳にはいかないし、慎吾にも心配かけたくない。



「帰ろ~」

「げ。カップル横目に?最悪」

「俺が真ん中ね!」

「勘弁してよ」



三人揃って教室を出て、靴に履き替えた時、門のところに立つ”由紀”に近付く朝陽が見えた。




あ……



朝陽を見付けると笑顔になる”由紀”は……凄くキラキラしてる。

朝陽の表情は見えないけどきっと”由紀”みたいに幸せそうな顔してんだろうな。
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