晴れ女
すると――
ピタリと止まったオレンジ色の髪をした後ろ姿。
「慎吾!!」
もう一度名前を呼ぶ。
だけど振り向いてくれない。
慎吾……何でよ。
話ぐらい聞いてよ。
私はまた息を大きく吸い込むと、力の限り声を出した。
「慎吾が好き!!大好き!!」
その声に、周りの人がなんだなんだと
更に視線が集まる。
「慎吾がだーい好き!!」
だからこっち向いてよ……っ。
「脱がしてくれるんでしょう?この浴衣!」
約束したじゃんか。
ピタリと止まったオレンジ色の髪をした後ろ姿。
「慎吾!!」
もう一度名前を呼ぶ。
だけど振り向いてくれない。
慎吾……何でよ。
話ぐらい聞いてよ。
私はまた息を大きく吸い込むと、力の限り声を出した。
「慎吾が好き!!大好き!!」
その声に、周りの人がなんだなんだと
更に視線が集まる。
「慎吾がだーい好き!!」
だからこっち向いてよ……っ。
「脱がしてくれるんでしょう?この浴衣!」
約束したじゃんか。