晴れ女
友達から始まった私達だけど、普通こんなもんなの?

陽菜達を見てるから羨ましく思うのかな。


枕に顔を埋めて考える。


もう。

はぁ、と溜め息を吐く。

私だけなのかな。こんなに好きなのは。


私がドライなのかな。

どうすればいいのか分かんないや。
最初からこんなだっけ、とか。


瞼を閉じて考えている内に、いつの間にか意識を手放していた。




目が覚めたのは、もうすっかり闇に染まった寝静まる夜中。

机の上には、ラップにくるまれたご飯やおかずが。起き上がり、メモが挟んである事に気付いて“ご飯くらい食べなさい”という、お母さんの字に、少し申し訳ない気持ちになった。
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