晴れ女
椅子を3つと、机を1つ。
ガタガタと移動する。

みんなが座って、お弁当を広げた時。
陽菜が口を開いた。


「慎吾私と居る時何で、電話に出ないの」


陽菜が言葉を発し、私は慎吾に視線を動かす。
すると、目を丸め、キョトンとしている慎吾は。


「陽菜ちゃんとの時間が勿体ないじゃん。あれ?そんな話?」

「はぁ……」

「え!何佳奈ちゃん、そのため息は!」

「佳奈……力になれなくてごめん」

「いいよ。あんまり期待はしてなかったし」

「ちょっ、ちょっ、ちょっ。俺だけ話見えない」



私に続き、陽菜がため息を吐いた後、私は慎吾にも、最近の彼氏の話をした。

最初は、面白そうな展開だ、とか言っていたけど、陽菜から「慎吾」と、名前を強く呼ばれて軽いノリではなくなった。
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