晴れ女
朝陽の席は、窓側の真ん中に座る私の後ろだ。


ツンツンと頭をつつかれたものの、反応しない私を見て諦めたのか、ガタガタと椅子を引く音が聞こえた。



私はこんなに寝不足なのに。

アイツなんで辛そうじゃない訳……




「昨日は激しかったね」


急に耳元でぼそりと囁かれ、ビクリと体が反応し、上体を起こした。



「間違えた。今朝も、だった」


そこにはイタズラに笑う朝陽の眩しい笑顔があった。
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