晴れ女
再び腰を上げた朝陽は、一度下に降りるとご飯を運んで来てくれて一緒に食べた。


全て食べ終わり、下に居るお姉さんにお礼を言うと、二人でお風呂に入った。



「キャハハハハ!優しくして~」

「ギャハハ!」


お風呂から上がった後、いつも私の髪を拭いてくれる朝陽とじゃれあいながらドライヤーをかけてもらう。





――私、笑えてるよ、ね?




確かに朝陽は目の前に居て、手を伸ばせば簡単に触れられる距離に居る。


くすぐりあって笑ってるはずなのに。


どこか遠くから自分達を見ている気分になるのはどうして……?
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