晴れ女
それから朝陽と肌を重ねたけどやっぱりいつもと違う感じがした。




ねえ……朝陽。





「陽菜」



「あさ、ひっ……」



今私の事見てる?



髪に指を差し込み、後頭部にまわる大きな手。




口の中に朝陽の温もりでいっぱいになる。





朝陽……


今私、少しだけ演技してるんだよ?


感じてるのに感じないの。
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