貴方とずっと…。
「ゆうこと聞かないと、どうなるか分かってるよね?」



・・・・・・・。



「じれったいな!!
早く言いなさいよ!!!」



バンっ、と壁を殴る音が部屋に響いた。



・・・。



「まだゆわない気?」


怒りの所為なのか、徐々に呂律が回らなくなってきている。




「ゆび」



一言ゆび、と言葉を発すると、何でも切れそうな。

それでいて、どことなくすぐに折れてしまいそうな。


そんなナイフを手に握り締めて。




指を、切り落としていく。




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