壁ドンって………
stageへ

告白ですか?

side佑介

「無理!無理です!俺にはできませんって!」

俺こと、阪蘭佑介は焦っていた。

「だから、佑介くんにしかできないんだって!」

押してくる演劇部長こと、心坂由紀部長。

「うっ、ひっぐ、阪蘭君が、頑張ったのにっ、私のっ作ったっ、うわ〜ん」

作本担当の萌衣が泣き出してしまう。
俺は慌てて、後先考えずに…………

「わかった!だからなくなっ!」
「……ありがとう、阪蘭君!」

なんて清々しい笑顔なんだ。涙の一滴も流れていない。



────かくして俺は主演を演じることになった。
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