壁ドンって………
凄いと思った。
いつもセリフも芝居もダメダメな部長がこんな演技ができるなんて…
そしてふと思い出したあの記憶。
─私って本心からって言うか自分が
本当に思っていないと演じられないんだよね─
ってことは、まさか………部長は俺のことが好き?!
「これで個人レッスンは終わり!じゃあ、頑張ってね佑介くん。」
「えっ、ちょ部長!」
俺が呼んだのにも関わらず、部長はすたすた歩いていってしまった。