絶対恋愛事情
「じゃあ、どこ行きたい?まあ、学校帰りだし行くとこ少ないけど。」


「...えっと、蒼君と手を繋いでお散歩したいなー…なんて。」


彼女らしい返答だった。

ただ俺と一緒に居たい、と思ってくれているというのがとても嬉しく感じる。


「いいよ」


そう言って彼女の手を優しく繋ぐ。


それから何分位経っただろうか、辺りは暗くなり電灯がつき始める。


「暗くなってきたし、戻ろっか。」


「今日はありがとう、楽しかった!」


「俺も。家まで送るよ。」


「ううん!いいよ、蒼君疲れたでしょ?私の家遠いしここまででいいよ!」


「でも、もう暗いよ?」


「大丈夫、私目いいから!」


何回言っても聞かなさそうなので、俺は諦めて


「じゃあ...また明日。」


と言って彼女と別れた。
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