イチゴミルク *
その説得力のある言葉に、
クラス中がおお…!と感嘆の声をあげた。
な、なるほど。そういうことか。
「なお、この調査は先生の独断と偏見によるものなので悪しからず」
「不正確かよっ」
河野くんの突っ込みにより、クラスに笑いが溢れた。
もう、なんでもいいよまえのん。
どうせ、和と洋の組み合わせになるんでしょ…。
楽しけりゃなんでもよし。
「じゃあ4人グループ作って、班になって~。
男女は混合でもなんでもおっけー!」
わ、そうか。番号順とかじゃないんだ。
自由なんだ。
じゃあ…藤田くんとか、一緒に作りたい、かも…。
「よし、リコ!」
「え?」
突然現れた友里に腕をぐいっと引っ張られる。
なにどうしたの!?
「藤田くん救出に向かうわよ」
「え?…ああっ!」
藤田くんの机の周りは、あっという間にファンの子が囲んでいた。