イチゴミルク *




藤田と古賀。




そんなに遠くはない番号だけど、それでも見るのが怖い。




「じゃあ俺見るよ」

「……うん」




同じクラス同じクラス同じクラス同じクラスゥ……ッ!!!!




顔の前で手を合わせて、
これでもかってくらいお願いをする。




「…あ」

「なにっ!?」




…お願いっ!

あたしの青春がかかってるんだから!






「…リコ、隣のクラスだ」

「え゛っ!?」




うそでしょ…と思いながらクラス表を見上げる。




そこには、本当に別々のクラスのところに書かれたお互いの名前。



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