イチゴミルク *



「そんなあ…」

「いいよ、隣でしょ。余裕だよ。離れるよりマシ」

「そうだけど…」




今となっては、藤田くんのそのフォローさえも悲しい。




友里とは一緒みたいだけど…
藤田くんと離れちゃうなんてやだーー!




心の中で大絶叫していると、上から
『げっ…』という声が聞こえた。




「…どうしたの?」




眉間にしわを寄せ、片目を細めて、
露骨に嫌な顔をしている。




「…あのファンクラブ?とかいう人たちと同じなんだけど…。」





!!???!!なんですと!!?????!!!




そんなのアリ!?



彼女の私が違うクラスで、

あのファンクラブの人たちは藤田くんと同じクラス!?




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