イチゴミルク *
2本目 : 好きがギャグ





********




帰り道、いつも通ってる道にある自販機。



「…あ…」



そこでふと目についた。


一番下の段の真ん中あたり。

あのピンクの目立つパッケージ。



「イチゴミルク…」



た、試しに買ってみるだけだし。
あたしだって前から気になってただけだし。


カバンから財布を取り出して
チャリンと小銭を入れた。



……なんで藤田くんが飲んでたものなんか買ってんだか、あたし…。



ガコンと下に出てきたパックを取り出した。



冷たい…。

こんな寒い時期なのに、
なんで藤田くんはいつも冷たいイチゴミルクなんて飲むんだろう。



< 23 / 228 >

この作品をシェア

pagetop