イチゴミルク *




藤田くんの少し離れた後ろの方で
一部の女子が目をうっとりさせている。



…わかりやすいねぇ、ほんと。




あたしもあのくらい自分の気持ちを表に出せたら

藤田くんもあたしのことを少しは気にしてくれるのかな。



だって実際、同じクラスなのに
存在すら覚えてもらえてなかったし。




「まあ…でもその気持ちが本当ならやるしかない、よね」

「なにを?」

「告白」



こっ、こっコクハク?!

あの告白?!

あたしが?!



机の中から教科書を出して
友里は微笑みながら、あたしの頭を撫でた。


……?なに?

頑張れってこと…?


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