イチゴミルク *




そしたらその時、

後ろから新聞紙みたいなものを丸めて、後頭部を叩かれたような衝撃。


…痛くはない。



ゆっくり振り向くと、


パックのイチゴミルクを、ちゅーっとストローで吸いながら立っていた藤田くんがいた。



「……え?」

「世界地図」

「…へっ?」

「…俺の椅子の後ろにあったから」



そう言って、あたしに無理やり押し付けた。



えっ、え。

藤田くん?



< 7 / 228 >

この作品をシェア

pagetop