なつとふゆ



「じゃあ俺も呼んでよ」


「分かった!分かったからどいてください!」


そう言うとゆっくりと顔をあげた。


「じゃあ今呼んでよ」


「な、夏希くん」



私がそう言うと壁に寄り掛かりながら



「くんいらない」



と言い放った。





冬斗さんの時はあんまり緊張しなかったのになぜか今とても恥ずかしい 。


きっとあんなことされたからであって別にドキドキしてるとかそういうことじゃないよ絶対に!




「夏希!!はい!もう言ったからね!」






私の言い放った言葉を聞いて満足そうに笑っている夏希をよそに私は恥ずかしくてすぐに家に戻った。


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