なつとふゆ
「えっとじゃあまず…オーダーされたときの書き方覚えましょうか」
「はーい」
なんでしょうかこの状況。
私が冬斗さんに教えてあげてます。
しかもちょっと近いような…
私は冬斗さん用の新しいオーダー用紙を取ろうと上の棚に手を伸ばした。
「危ないから俺がとるよ」
そう言って私の後ろから冬斗さんは手を伸ばした。
それは密着している状態で。
向こうはきっと何にも意識していないのにこんなに私の顔が赤いなんて。
それから少ししてもなかなか離れてくれない。
「あっあの!そろそろ離れてもらってもいいですか!」
恥ずかしすぎてもう限界だよ!