なつとふゆ
学校のなつ



「もう朝か…」



昨日はいろいろありすぎたことを思い出していたらなかなか寝付けなかった。



布団から出て学校にいく用意をしていると家のチャイムが鳴った。



「こんな朝から誰だろう」



そう呟きながら家のドアを開けた。



「一緒に行くぞ、早く用意しろ」


いやいやいや…
待ってください…


ドアを開けると少し制服を着崩した夏希がダルそうに立っていた。





「えっと…なぜ一緒に行くのでしょうか…」



私は別に一緒に行こうなんて言ってないし言われてない。

どうやって考えたら一緒に行くことになるんだろうか。


夏希は着替え途中の私をすり抜け玄関の段差に座った。


「俺が行くって言ってんだから行くんだよ、あと5分で準備しろ」








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