なつとふゆ




「いや…一緒に来たと言えば来たし来てないと言えば来てない感じかな…」


私が曖昧に返すと杏里は席に私を引っ張ると質問攻めで私に聞いてくる。


「どうやって会ったの!?いつからそんなに仲良くなったの!?」


身を乗り出してくる杏里に家が隣のことや朝の出来事を全て話した。


「そう言うことね」


そう言うと少し考えてから私に


「でもさ矢代くんって他の女子とは喋らないのにね」


「からかってるだけでしょ」



私は可愛くないし性格だって女の子っぽくないし夏希の周りにいる女の子の方が100倍可愛い。

なのにわざわざ私にかまうなんてからかってるだけとしか言いようかない。



「分かってないなーじゃあ私は諦めて他の男子としますか」



頬杖をついて杏里がそう言ったすぐあとに先生がきた。











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