やばい…風邪ひいた…
自分の家
先「あ、十夜くん!ちょうどよかったわ。紗江さんを自宅まで送ってって欲しいの。私も行きたいんだけどね…書類が山ほどあって…」
え?何言ってんの?ちょっと、色々突っ込ませて…
十「んじゃ行こっか。」
まってまってまってまってまって…
冗談じゃない!こいつなんかに…!
私は立って、保健室に出て教室に行こうとした時、足が宙に浮いてまた、あの時のお姫様抱っこをされた。
紗江 「ちょっ…やめっ…」
天川十夜は聞かないで、保健室の先生にぺこりと挨拶してその場を離れた。
十「そんな体でよく授業受けようとするなー。4時間目とか体育だぞ?そんな体で無理無理。笑」
とか、いいながら学校出て早歩きで抱っこして歩いてる。重くないかなとか考えてるうちに家に着いた。
家はアパートで、一人暮らしをしている。親には反対されたけれど、押し返した。
十「家の鍵どこ?
紗「家…の鍵…鞄の…」
十「ごめん。具合悪いのに喋らせちゃって。」
いやいや。あんたが私の家の鍵の居場所知ってたら逆に怖いわ。十夜は私をゆっくり下ろして私の近くに鞄を置いた。
紗「ありがと…」
鍵を取り出して、立とうとした。
十「おい。大丈夫か?立てるか?」
紗「このぐら…い。出来る…」
産まれたての子鹿みたいに足をガクガクさせてドアに這いつくばってやっと立てた。それ程までに我慢して衰弱してた。
そして開け中に入ってそのまま倒れた。
十「紗江さん!?」