絶対零度の鍵
通話を終えた後、ふと時間を確認すると時刻は22時30分と表示されていた。
「おかんに怒られるかな。」
うーんと考えつつ、メールを作成した。
今日は兄貴の所で勉強のわかんないところを教えてもらうことになったから、泊まります的な感じで。
明日が土曜で良かった。
ほっと胸を撫で下ろした。
予備校は兄貴の家から直接行くことにする。
いや、休んじゃおっかなぁ。この際だし。
あえて少女の方を視界に入れないように反対側を向きながら、いつでも逃げれるよう立ち上がったまま、僕は兄貴が迎えに来てくれるのを待つ。
「なんか…厄介なことになったなぁ」
平凡な、ただダラダラと過ぎていく毎日をそれなりに過ごしていた僕に。
突然降ってきた災難。
この時の僕は、まだ、どこか他人事のように夜空を見上げていた。
その少女も、安否はわかんないけど、兄貴に任せとけば間違いないような気がしてたし。
明日になればいつも通りの平穏で暇な日々が返ってくると、当たり前のように信じていた。
「おかんに怒られるかな。」
うーんと考えつつ、メールを作成した。
今日は兄貴の所で勉強のわかんないところを教えてもらうことになったから、泊まります的な感じで。
明日が土曜で良かった。
ほっと胸を撫で下ろした。
予備校は兄貴の家から直接行くことにする。
いや、休んじゃおっかなぁ。この際だし。
あえて少女の方を視界に入れないように反対側を向きながら、いつでも逃げれるよう立ち上がったまま、僕は兄貴が迎えに来てくれるのを待つ。
「なんか…厄介なことになったなぁ」
平凡な、ただダラダラと過ぎていく毎日をそれなりに過ごしていた僕に。
突然降ってきた災難。
この時の僕は、まだ、どこか他人事のように夜空を見上げていた。
その少女も、安否はわかんないけど、兄貴に任せとけば間違いないような気がしてたし。
明日になればいつも通りの平穏で暇な日々が返ってくると、当たり前のように信じていた。