絶対零度の鍵
朝早くても、夏の日光はじりじりと容赦なく焼き付けるように降り注いでいた。
―なんでこんなことになってるんだっけ。
駅までの道のり。数歩先をはしゃいで歩く右京を目の端に捕らえつつ考える。
結局あの日、右京はこんなことを話した。
自分は地球という空間を支配・コントロールしている世界の住人だと。
けれど傷だらけの地球の存続がこのままだと難しいという問題に加えて、応急処置を行うための重要物の紛失と、それを作り出す者の失踪がダブルパンチで起こってしまったと。
さらに、監視する役目の者が、王の失脚を狙っていることが判明。知らずに鉢合わせしてしまった右京は襲われて地球に落とされ、今に至る。
そういうわけらしい。
…………
いや、どういうわけだよ。
自分で自分にツッこむ。
―なんでこんなことになってるんだっけ。
駅までの道のり。数歩先をはしゃいで歩く右京を目の端に捕らえつつ考える。
結局あの日、右京はこんなことを話した。
自分は地球という空間を支配・コントロールしている世界の住人だと。
けれど傷だらけの地球の存続がこのままだと難しいという問題に加えて、応急処置を行うための重要物の紛失と、それを作り出す者の失踪がダブルパンチで起こってしまったと。
さらに、監視する役目の者が、王の失脚を狙っていることが判明。知らずに鉢合わせしてしまった右京は襲われて地球に落とされ、今に至る。
そういうわけらしい。
…………
いや、どういうわけだよ。
自分で自分にツッこむ。