絶対零度の鍵
「結果は夏休み明けだよ」
テレビに釘付けのフリをして、冷や汗をかいている僕。
「結果ぁ?あぁ、クミこないだもらってたやつ?んーーーーと、先生が怒って呼び出しくらってた…む、んー!!」
出たな、右京。
僕は咄嗟に立ち上がって右京の口を塞ぐ。
「あー、そうだった!今日溝端ん家で勉強会があるんだった!あー忘れてた。行ってくるわ!」
「んー!んー!!!!」
明らかに怪しんでいる表情のふたりを残し、現状を理解していない右京をずるずるとひきずって慌てて玄関に向かう。
「なにすんのよぅ!」
ちょうど家を出た所で、右京を解放してやると、案の定彼女は怒っていた。
「右京さ、ちょっとは僕の立場考えてくれない?あそこは正直に答えちゃいけないところなの!」
困ったように僕が言うと、右京は口を噤んで不思議そうな顔をした。
「なんで?」
「僕が将来のことを考えてないって説教が始まるんだよ」
はぁ、と溜め息を吐くと、右京は隣でふぅん、と呟く。
「クミは将来のこと、考えてないの?」
テレビに釘付けのフリをして、冷や汗をかいている僕。
「結果ぁ?あぁ、クミこないだもらってたやつ?んーーーーと、先生が怒って呼び出しくらってた…む、んー!!」
出たな、右京。
僕は咄嗟に立ち上がって右京の口を塞ぐ。
「あー、そうだった!今日溝端ん家で勉強会があるんだった!あー忘れてた。行ってくるわ!」
「んー!んー!!!!」
明らかに怪しんでいる表情のふたりを残し、現状を理解していない右京をずるずるとひきずって慌てて玄関に向かう。
「なにすんのよぅ!」
ちょうど家を出た所で、右京を解放してやると、案の定彼女は怒っていた。
「右京さ、ちょっとは僕の立場考えてくれない?あそこは正直に答えちゃいけないところなの!」
困ったように僕が言うと、右京は口を噤んで不思議そうな顔をした。
「なんで?」
「僕が将来のことを考えてないって説教が始まるんだよ」
はぁ、と溜め息を吐くと、右京は隣でふぅん、と呟く。
「クミは将来のこと、考えてないの?」