絶対零度の鍵
異次元初体験の僕にとって、猫は話すだけでも驚きなのに、煙草を吸うだなんて。
長いふさふさの尻尾で煙草をシュッと擦ると、先端が赤く燃えた。
三本の足で立ち、片足で煙草を燻らす。
それを旨そうに吸ってプカリ、紫煙を吐き出しながら、満足そうに碧色の目を閉じた。
「ちょっとー!それこっちにきてもやってるわけー?信じらんないっ。ってかそんな暇ないでしょうよ!早く動かないと地球どころか、王権も代わるのよ?!」
ちょこっとだけ我慢したらしい右京は、もう限界にきたらしく、喚く。
「…右京は、昔から短気でいけない…」
そんな彼女の怒声は慣れっことでも言うように、猫は少しも動じず、目も閉じたまま。
「きぃー!鍵師はいっつもいっつも昔からそんな風にゆっくり生きてるからそんなもじゃもじゃになっちゃったのよ!」
基本的に、言われたままでは居られない右京は、よく理解できない理屈で返答する。
僕は…
ぶっちゃけ、どうでもいいです。
だって何もかもに、ついていけないから。
長いふさふさの尻尾で煙草をシュッと擦ると、先端が赤く燃えた。
三本の足で立ち、片足で煙草を燻らす。
それを旨そうに吸ってプカリ、紫煙を吐き出しながら、満足そうに碧色の目を閉じた。
「ちょっとー!それこっちにきてもやってるわけー?信じらんないっ。ってかそんな暇ないでしょうよ!早く動かないと地球どころか、王権も代わるのよ?!」
ちょこっとだけ我慢したらしい右京は、もう限界にきたらしく、喚く。
「…右京は、昔から短気でいけない…」
そんな彼女の怒声は慣れっことでも言うように、猫は少しも動じず、目も閉じたまま。
「きぃー!鍵師はいっつもいっつも昔からそんな風にゆっくり生きてるからそんなもじゃもじゃになっちゃったのよ!」
基本的に、言われたままでは居られない右京は、よく理解できない理屈で返答する。
僕は…
ぶっちゃけ、どうでもいいです。
だって何もかもに、ついていけないから。