絶対零度の鍵
旅立ち
凍るような場所で、
凍るような声で、
燃えるような瞳で。
「何だと?」
右京は、王に責任を問われていた。
「鍵を失くした挙句、鍵師は旅に出た、と?」
羽を縮ませて、右京は小さく小さくなる。
「はぃぃ。。。ご、ごめんなさぁい…」
次に来る怒声に備えて、ぎゅっと目を瞑る。
が。
「うーむ…」
予想に反して、王は考え込む素振りを示す。