絶対零度の鍵
「そこまでは何とも言えないが…今の温度師がその状況を狙っていることはわかる。後は力を手に入れるだけだから…使い手を探しているのじゃろう」
「って言うことは、私達も膨大な力を持つ者を探せば、温度師が向こうからやってくるってワケね?」
右京の言葉に、鍵師は頷く。
「左様。それが何処にいるのかわかればの話じゃが…」
「まず、地球には居ないだろ?」
左京が訊ねる。
「しかし、我々の世界にも、そんなに強大な力を持つ者はおらん。王は別だが、力の種類が畑違いじゃ」
「え、じゃーどうしろっていうんだよ」
左京が片翼を、バタバタと振った。