絶対零度の鍵


正直、この歳で兄貴のことなんかでここまでムキになっている男なんて格好悪い。



だけど僕にはどうしても、スルーすることができなかった。



感情を制することが出来ない。



だって、これが事実だとしたら。



なんで。


どうやって。


どうして。


何のために。



蓮貴はずっと僕の兄でいたんだろうか。


僕の兄であることを、望んだのだろうか。




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