絶対零度の鍵
右京と左京は羽根を生やしたペンギンみたいな者達に連れられて姿を消し、鍵師も広間の出口に向かって歩き出している。
「えっと。。。」
王の指示があっという間に現実になっていくのを見ながら、僕はいまだ戸惑いを隠せずに居た。
その上、実はすごく寒い。
「あぁ、その前に。タクミ、こっちに来い」
王は何かに気付いたかのように、僕を手招く。
歯をカチカチ言わせながらも、僕は言われた通り、王の前に立った。