絶対零度の鍵


冷えた石の感触がして、さらに嫌だという思いが強まる。




「右京、、やっぱり僕「早く」」



まだ何も言わない内に、阻止され、僕は完璧萎える。



「あたしが先に行くから。怖けりゃ足首にでも掴まっててよ。」




成る程。



全てお見通しってわけですね。



右京はさっさと中に進んでいってしまう。



情けないことに。



僕は右京の右側の足首を結局掴んで、後に続く。



けど、途中で足首を掴むのは疲れるからやめた。



多分、こうした冒険はもっと若いうちにやっておくべきだと思う。
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