絶対零度の鍵
グスたちもその数の多さに一瞬たじろいだのが見て取れた。


ある者は腕組みをして、ふぅと溜め息まで吐いている。



僕は全く悪くないと思うんだけど。


何故だろう、そこはかとない恥ずかしさと、申し訳なさが募る気がする。



人間を代表して謝った方がいいんじゃないかとすら思えてくる。




「ひょー、かなり来ちゃったんだね。」




隣で右京も珍しそうに見ている。



繋いだ手が放されて、右京は端から端まで行ったり来たりしながら、じっくり見学を始めた。




僕も同じように、グスたちの邪魔にならないよう控えめに近づく。




「あ…」



「銅星の連中なんか居ないね。どうも、地球の歪みは場所が目立つ所にできちゃったみたいだね。」




なんてことはないように、右京がぶつぶつと呟くが、僕は視線が一点に止まったまま、動けなくなった。




「…?クミ?どうしたの?なんか面白いものでもあった?」




そんな僕に気付いた右京が、傍にやってくる。

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