絶対零度の鍵

そんな尭に僕は静かに頷いた。




「そっか…じゃぁ」



グスたちに預かってもらおう。




「で、で、でも!!!」



慌てたように尭が叫んだ。



「え、何?」



僕は首を傾げる。




「田中も一応、女の子、だもんなー」



溝端が茶化すように言えば、



「ちょっと、淳くんは黙ってて」



尭がそんな溝端を睨みつけた。




「…卓毅がここに居て欲しいって言うなら…居る…」




は?



僕は益々首を傾げる。
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