絶対零度の鍵










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背中に、鈍い、痛みが、する。





「ってぇ…」




余りの痛さに、眉間に皺が寄っているのがわかった。




あれ。僕、目瞑ってるのか。



視界が真っ暗なことに、今更気付く。





あー。なんだって僕、こんな満身創痍な感じでいるんだろう。


とにかく全身が打ったように痛くて、重い。



えっと、何があったんだっけ。




とにかく、目を開けてみようと試みるが、長いことぎゅっと瞑っていたせいか、中々難しい。





えいっ。



心の中で僕は自分に掛け声をかけて目を開いた。





うわ。眩しい。




なんか、懐かしい。




そうだ、これ。




太陽の陽射し、だ。
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