絶対零度の鍵
「揃ったのかよ…」
左京が呆然とした様子で呟いた。
「王をお守りしないと!!!!」
蜻蛉が小さく叫んで飛んで行く。
「右京、俺達も―」
左京の言葉に右京が頷こうとした時。
「卓!!」
溝端が僕を呼んだ。
「あれ、溝端…お前頬から血が―」
僕はその時になってやっとまじまじと悪友を見つめる。
眼鏡こそ、平気なようだけど、それでも全体的にぼろぼろだ。
「いや、お前だって人のこといえねぇから!」
呆れたように溝端が僕を指差す。
「そういわれれば…そうだな。」
「じゃなくて!」
なのに、苛々したように頭を掻き毟った。
「…なんなんだよ?」