絶対零度の鍵
流星群















「たくー、たーくーみー」



うるさいな。



「おーい、おーいってば…あ」



なんなんだよ、まじうっせー、耳元で叫ぶなって。




バコッ




「ってぇ!!!!」




頭を何かで叩かれた痛みで、思わず飛び起きると目の前には坂口センセー。



前の席の溝端が、やれやれと頭を抱えている。



どうやら僕は居眠りしてしまったらしい。



なんでよりによって坂口の授業で寝ちゃうんだ、自分。






「望月…お前って奴は…このっこのっこのっ!!!!!」





坂口は例によって、丸めた教科書で繰り返し殴る。




「いい、痛い、痛いってば!悪かったよ、せんせー」


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