絶対零度の鍵






「あ。」




漆黒の闇の中を。



無数の流れ星が、落ちていく。



これまで見たことがないほど、くっきりと僕の目に、映る。



その中に青く光る、箒星。



それから。




「雪…」



信じ難い光景に、僕の目は見開かる。




「蓮貴…?」




直ぐに僕は足元の幹に目をやった。



すると、僕の書いた文字の横に、蒼い光で何かが書かれている所だった。




「!!」




屈みこんで見つめ、眩しさに目を細める。
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