絶対零度の鍵






燃えるように青白く光を放っていた文字は、暫くして黒くなった。




「くっ…」




僕は咄嗟に口を覆う。


泪が、視界をぼやけさせる。






星降る夜に。



小山のてっぺんで。



男泣きに、泣いた。






僕の大事な友人が、約束を覚えていてくれたから。



千年に一度の星を、降らせてくれたから。


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